「相模原市空家等対策計画」の策定について
このたび、空家等対策の推進に関する特別措置法(平成26年法律第127号)第6条の 規定に基づき、本市における空家等に関する対策を総合的かつ計画的に推進していくため
「空家等の適切な管理の促進」、「空家等の利活用促進」、「空家等に対する措置など」を 施策の3つの柱とした「相模原市空家等対策計画」を別添のとおり策定しましたので、お知 らせします。
なお、本計画に基づく具体的な取組につきましては、今後、検討してまいります。
【添付資料】
○ 「相模原市空家等対策計画」
以 上
問 い 合 わ せ 先 交 通 ・ 地 域 安 全 課
電 話 042- 769- 8229( 直 通 ) 平 成 2 8 年 5 月 2 6 日 相 模 原 市 発 表 資 料
相模原市空家等対策計画
平 成 28 年 4 月
相 模 原 市
【目 次】
第1章 計画の基本的な考え方 · · · 1 1 計画策定の背景 · · · 1 2 計画の位置付け · · · 2 3 計画期間 · · · 2 4 計画の対象とする空家等 · · · 3
(1)空家等 · · · 3
(2)特定空家等 · · · 3 5 計画の対象とする地域 · · · 3
第2章 空家等の状況 · · · 4
1 住宅・土地統計調査における空家等の状況 · · · 4
(1)全国の状況 · · · 4
(2)本市の状況 · · · 6
2 空家実態調査結果から見える空家等の現状 · · · 6
(1)所有者の属性等 · · · 7
(2)管理状況 · · · 8
(3)今後の利用意向等 · · · 1 0 3 水道の利用状況から推測される空家等の状況 · · · 1 2 4 空家等に関する対応件数 · · · 1 3
(1)対応件数 · · · 1 3
(2)対応件数の推移 · · · 1 4 5 本市の空家等対策の取組状況 · · · 1 4
(1)相談対応 · · · 1 4
(2)所有者等への指導など · · · 1 4
(3)本市独自の支援策の実施 · · · 1 4 6 空家等対策に関する課題 · · · 1 5
(1)所有者等に関する課題 · · · 1 5
(2)中古住宅の流通などに関する課題 · · · 1 5
(3)法律及び制度に関する課題 · · · 1 5
第3章 基本施策 · · · 1 6 1 基本的な方針 · · · 1 6 2 基本施策 · · · 1 7 3 各施策の具体的な取組 · · · 1 9
(1)基本施策Ⅰ 「空家等の適切な管理の促進」 · · · 1 9
(2)基本施策Ⅱ 「空家等の利活用促進」 · · · 2 2
(3)基本施策Ⅲ 「空家等に対する措置など」 · · · 2 4
4 重点的に取り組むべき施策 · · · 2 6
(1)空家等の実態把握及び相談体制の充実 · · · 2 6
(2)増加抑制の周知啓発 · · · 2 6
(3)利活用に関する情報提供 · · · 2 6
(4)空家法の適切な運用 · · · 2 6
第4章 空家等対策の体制整備 · · · 2 7 1 実施体制 · · · 2 7
(1)相模原市空家等対策協議会 · · · 2 7
(2)相模原市空家等対策調整会議 · · · 2 7
(3)相談体制 · · · 2 7
(4)実施体制のイメージ · · · 2 9
第5章 計画の効果的な推進 · · · 3 0
<資料編>
計画策定の経過 · · · 3 2 相模原市空家等対策協議会委員名簿 · · · 3 3 空家等対策の推進に関する特別措置法 · · · 3 4
第1章 計画の基本的な考え方
1 計画策定の背景
近年、地域における人口減少や少子高齢化、核家族化などを背景に、居住そ の他の使用がなされていない住宅などが年々増加しています。
その中でも、適切な管理がなされず、結果として防災、衛生、景観など、多 岐にわたる問題を生じさせ、ひいては地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼ している空家等が大きな社会問題となり、本市に寄せられる通報や相談も増加 傾向にあります。
しかしながら、これまでは、このような空家等に対する十分な法的措置がな く、空家等の所有者又は管理者(以下「所有者等」という。)に対し、関係法 令に基づいた指導や適切な管理をお願いするなどの対応にとどまり、効果的な 対策とは言えない状況にありました。
また、所有者等に関する情報について、個人情報保護の観点から、行政内部 における目的外の利用が制限されていたため、所有者等の特定が困難となり対 応が進まないことが課題となっていました。
こうした状況から、空家等対策の推進に関する特別措置法(平成26年法律 第 1 2 7 号 。 以 下 「 空 家 法 」 と い う 。 ) が 平 成 2 6 年 1 1 月 2 7 日 に 公 布 さ れ、平成27年2月26日に一部施行、同年5月26日に全面施行されました。
空家法では、所有者等自らの責任による適切な管理を前提としつつも、住民 に最も身近な行政主体であり、空家等の状況を把握することが可能な立場にあ る市町村を空家等に関する対策の実施主体として位置付けています。
具体的な取組については、「空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施 するための基本的な指針」(平成27年2月26日付け総務省・国土交通省告 示第1号)で、実施体制の整備、空家等の実態把握、空家等対策計画の作成、 空家等及びその跡地の活用の促進、特定空家等に対する措置の促進など、空家 等に関する施策の実現について基本的な事項が示されています。
この基本指針に即して、市町村が空家等に関する対策を総合的かつ計画的に 実施するため、空家等対策計画を定めることができることとなりました。
2 計画の位置付け
本計画は、空家法第6条の規定に基づき、本市における空家等に関する基本 的な対策を総合的かつ計画的に推進するため策定するものであり、空家法第4 条に定められている市町村の責務(空家等対策計画の作成及びこれに基づく空 家等に関する対策の実施その他の空家等に関する必要な措置を適切に講ずるよ う努めるもの)を果たすものです。
また、本計画は、新・相模原市総合計画の部門別計画(市民生活の安全・安 心の確保及び安全で快適な住環境の形成)として、空家等対策の推進に向けた 具体的な取組を明らかにするものです。
あわせて、相模原市住宅基本計画などの関連計画との整合性を図ります。
3 計画期間
計画期間は、新・相模原市総合計画及び相模原市住宅基本計画の期間と整合 性を図るため、平成28年度から平成31年度までの4年間とします。また、 計画期間中であっても、相模原市空家等対策協議会の意見を聴いた上で、必要 に応じ見直しを行うこととします。
本計画期間(4 年間)
H 2 8 H 2 9 H 3 0 H 3 1
空家等対策の推進に関する特別措置法 新・相模原市総合計画
相 模 原 市 空 家 等 対 策 計 画
相模原市住宅基本計画など 整合必 要 に 応 じ 見 直 し
改定 実行
4 計画の対象とする空家等
対象 とす る空 家等 は 、空 家法 第2 条に 規 定す る空 家等 及び 特 定空 家等 とし、 空家法では次のように定義されています。
(1)空家等(空家法第2条第1項)
「空家等」とは、建築物又はこれに附属する工作物であって居住その他の使 用がなされていないことが常態であるもの及びその敷地(立木その他の土地に 定着する物を含む。)をいう。ただし、国又は地方公共団体が所有し、又は管 理するものを除く。
※ 「居住その他の使用がなされていないことが常態であるもの」とは、建 築物などが長期間にわたって使用されていない状態をいい、例えば概ね年 間を通して建築物などの使用実績がないことをいう。
※ 共同住宅の一室に居住者がいるなど、建築物などの一部でも使用されて いる場合は、「空家等」に該当せず、空家法の適用の対象外となる。
(2)特定空家等(空家法第2条第2項)
「特定空家等」とは、次のいずれかの状態にあると認められる空家等をいう。
①そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
②そのまま放置すれば著しく衛生上有害となるおそれのある状態
③適切な管理が行われないことにより著しく景観を損なっている状態
④その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
※ 特定空家等に該当するか否かを判断するための基準については、国が示 す「特定空家等に対する措置」に関する適切な実施を図るために必要な指 針(ガイドライン)に基づき、本市が具体的な判断基準を別に定めるもの とします。
5 計画の対象とする地域
対象地域は、市内全域とします。
第2章 空家等の状況
1 住宅・土地統計調査における空家等の状況
(1)全国の状況
全国の空家等の状況については、平成25年住宅・土地統計調査によると、 昭和33年に全国で36万戸であった空き家(共同住宅の一室なども含めた人 が居住していない住宅で、空家法に規定する空家等とは異なります。)は、そ の後も増加を続け、平成25年には820万戸と約23倍に膨れ上がっていま す。
また、総住宅数に占める空き家の割合も増加を続け、昭和33年には2.0% でしたが、平成25年には13.5%にまで上昇しています。
※ 住宅・土地統計調査は、住宅とそこに居住する世帯の居住状況などの実 態を把握し、その現状と推移を明らかにするため、5年ごとに国が行う調 査です。
※ 本調査は、抽出調査であり、この数値は、平成25年10月1日を調査 日とし、市町村の人口規模別に抽出した約21万の調査区(約350万 戸・世帯)を対象に調査票などにより回答を得た数値の推計値となってい ます。
平成25年の空き家の内訳は、「賃貸用の住宅」が429万戸と全体の半分 ほどを占め、「売却用の住宅」が31万戸、「二次的住宅」が41万戸、「そ の他住宅」が318万戸と全体の38.8%となっています。
用語の解説
賃貸用の住宅… 新築・中古を問わず、賃貸のために空き家になっている住宅 売却用の住宅… 新築・中古を問わず、売却のために空き家になっている住宅 二 次 的住宅… 別荘、その他
・別 荘 週末や休暇時に避暑・避寒・保養などの目的で使用される住宅 で、ふだんは人が住んでいない住宅
・その他 ふだん住んでいる住宅とは別に、残業で遅くなったときに寝泊 まりするなど、たまに寝泊まりしている人がいる住宅
その他の住宅… 上記以外の人が住んでいない住宅で、例えば、転勤・入院な どのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えな どのために取り壊すことになっている住宅など
(注:空き家の区分の判断が困難な住宅を含む。)
(2)本市の状況
本市の空家等の状況について、前回の平成20年住宅・土地統計調査では 33,540戸であった空き家が、平成25年の調査では35,920戸と 増加傾向にあります。また、総住宅数に占める空き家の割合も、前回調査の 10.4%から10.6%に0.2%増加しています。
平 成 2 0 年 住 宅 ・ 土 地 統 計 調 査
※ 平成20年は指定都市移行前であり、各区の数値はない。 平 成 2 5 年 住 宅 ・ 土 地 統 計 調 査
※ 各区の数値は四捨五入しているため、各区の合計は相模原市の数値とは 必ずしも一致しない。
本市の空き家35,920戸の内訳として、別荘などの「二次的住宅」が 980戸、「賃貸・売却用の住宅」が24,790戸、「その他の住宅」が 10,150戸となっています。
2 空家実態調査結果から見える空家等の現状
国土交通省では、全国の戸建て住宅の空き家について利用状況、管理実態な どを把握し、空き家に関する基礎資料を得ることを目的に、平成26年空家実 態調査を実施しました。
な お 、 当 該 調 査 の 対 象 に つ い て は 、 平 成 2 5 年 住 宅 ・ 土 地 統 計 調 査 ( 平 成 25年10月1日現在)の調査対象住宅のうち、戸建て空き家から無作為に抽 出した空き家の所有者を対象としています。
○ 対 象 者 数:11,163人
○ 有効回答者数: 3,316人(回答率29.7%)
地 域 総 住 宅 数 空 き 家 総数との割合 全 国 57,586,000 7,567,900 13.1% 相模原市 320,990 33,540 10.4%
地 域 総 住 宅 数 空 き 家 総数との割合 全 国 60,628,600 8,195,600 13.5% 相模原市 337,640 35,920 10.6% 緑 区 77,980 8,500 10.9% 中 央 区 124,160 13,010 10.5% 南 区 135,490 14,410 10.6%
(戸)
(戸)
(1)所有者の属性等
空き家の所有者の年齢については、「65歳以上」の高齢者が55.6%を 占めています。
自宅から空き家までの距離については、1時間以内が全体の67.0%を 占 め る 一 方 、 「 車 ・ 電 車 な ど で 3 時 間 超 ∼ 日 帰 り が 不 可 能 」 の 割 合 は 11.0%となっています。
(2)管理状況
空き家の主な管理者については、所有者やその親族が81.7%を占め、「不 動産業者、建築会社、管理専門業者など」は、2.0% となっています。
空き家管理の頻度については、年に数回以下のものが23.8% と、全体 の約4分の1を占めています。
空き家を管理する上での障害・課題については、「管理の作業が大変」が 26.3%、「住宅を利用する予定がないので管理が無駄になる」が23.6%、
「遠方に住んでいるので管理が困難」が21.4%となっています。
一方で、「障害や課題はない」の割合が28.1% となっており、所有者の 自宅などから距離が近いほど、その割合は大きくなっています。
専門業者への管理委託希望については、「適当な業者がいれば委託したい」 と「既に委託している」を合わせると8.8%となっている一方で、「委託す るつもりはない」は77.2%となっています。
(3)今後の利用意向等
今後5年程度のうちの利用意向については、「所有者やその親族が利用する」 が22.9%、「賃貸する」が6.1% 、「売却する」が8.8% 、「空き家に しておく」が21.5% 、「取り壊す」が11.2% などとなっており、その 他の住宅では、「空き家にしておく」の割合が31.9%と大きいほか、「取り 壊す」も18.4% と割合が大きくなっています。
賃貸・売却をする上での課題については、「課題はない」が7.8%となっ ている一方で、「リフォーム費用がかかる」が29.1% 、「設備や建具が古い」 が27.2%、「住宅が傷んでいる」が25.0%となっています。
( %)
空き家にしておく理由については、「物置として必要だから」が44.9%、
「解体費用をかけたくないから」が39.9%、「特に困っていないから」が 37.7%、「将来、自分や親族が使うかもしれないから」が36.4%とな っています。
また、「取り壊すと固定資産税が高くなるから」が25.8%と、税制上の 理由が挙げられています。
( %)
3 水道の利用状況から推測される空家等の状況
市内における空家等の実態について、神奈川県企業庁(県営水道)及び市(市 営簡易水道)が保有するデータを基に、平成27年9月1日現在で1年以上家 事用として閉栓しているものを住宅用途の空家等と仮定し、推測しました。
件数には、共同住宅の一室なども含まれており、平成25年住宅・土地統計 調査における空き家とほぼ同様の数値であると考えられます。
※ 当該数値は、空家等と推測したものであり、現地を確認したものではあ りません。
相模原市 22地区 37,259 件
緑区
中央区
南区
4 空家等に関する対応件数
空家等は、適切に管理されていれば問題はありませんが、それを怠ると地域 住民の生活環境に影響を及ぼすことになります。所有者等が管理責任を全うし ないことから「草木が繁茂して庭に入り込んでいる。」、「枯れ木や枯れ草、ごみ が放置され火災の心配がある。」、「雨戸や雨樋などが壊れていて飛散のおそれが ある。」などといった通報が市民から寄せられます。
このため、私有財産である空家等への行政としての対応については、当該空 家等の状態や近隣周辺への影響などを勘案した上で行っています。また、相隣 問題となる事案については、市が直接関わることはできないため、解決に向け た相談先を案内しています。
なお、平成25年住宅・土地統計調査の推計値において、別荘や賃貸・売却 の用途であるものを除いた「その他住宅」の10,150戸のうち一部が地域 住民の生活環境に影響を及ぼす空家等に該当すると考えられます。
(1)対応件数
本市に寄せられた空家等の通報及び相談への対応件数は、平成24年6月 から平成27年11月までに138件となり、このうち21件は解体により、 残りの34件は草木の伐採などにより主訴解決に至っています。
また、各区における対応件数の内訳は、次のとおりです。
※ 対応中の83件には、相隣問題や軽微な影響である案件も含まれます。
悪影響の主な原因
○ 空家等についての所有者等の管理意識が希薄である。
○ 空家等を売却する意思はあるが、手続に至っていない。
○ 所有者等の高齢化や居住地が遠方であることなどの理由により管理がで きない。
○ 相続が未解決であり、所有者等が確定していない。
対応件数(台帳件数) 主 訴 解 決 対 応 中
市全域 138件 55件 83件
緑 区 34件 8件 26件
中央区 46件 21件 25件
南 区 58件 26件 32件
どい
(2)対応件数の推移
平成24年6月以降の各年度における対応件数の推移は、次のとおりです。 なお、平成24年6月の時点で対応していた件数は、17件であり、各年 度における増加件数が新規に通報を受けて対応した件数となります。
5 本市の空家等対策の取組状況
(1)相談対応
現在、本市に寄せられる空家等に関する通報や相談は、適切な管理がなされ ていない空家等に関する通報や所有者等自らによる適正な管理や利活用に関 する相談など、多岐にわたり、専門的な内容も多くなっています。
こうした通報や相談については、内容に応じ、建築、環境、衛生、土木、消 防、福祉など、それぞれの部署で対応しているほか、弁護士、宅地建物取引士 などによる専門的な相談窓口(法律相談、不動産相談など)により対応を行っ ています。
(2)所有者等への指導など
地域住民の生活環境に影響がある空家等に対しては、空家法の規定により特 定した所有者等に適切な管理をお願いしているほか、建築基準法(昭和25年 法律第201号)、道路法(昭和27年法律第180号)、相模原市火災予防 条例(昭和48年相模原市条例第36号)などの関係法令に基づく改善指導な どを行っています。
(3)本市独自の支援策の実施
市内の不動産関係団体と協定により売買などの取引を促進する「流通支援」、 高齢であったり、居住地が遠方であることなどの理由で対応することができな い所有者等に代わり、市が修繕などの見積依頼を行う「業務代行」、倒壊の危 険がある空家等の解体費の一部を補助する「解体費助成」を平成26年度から 先駆的に実施しています。
6 空家等対策に関する課題
空家等対策を進める上で、全般的に共通する課題として、「他人に売りたい 又は貸したいが、相談先が分からない。」など、空家等の所有で困っているこ とを解決するための適切な相談先の情報提供が十分になされていないことが挙 げられます。
また、個別な課題としては、次のようなことが考えられます。
(1)所有者等に関する課題
・所有者等の高齢化が進み、特に単身者世帯においては、施設入所、死亡時 の相続放棄などにより、所有者等が不在となる。
・所有者等や相続人が遠方に居住しているため、空家等の状況把握や維持管 理が難しい。
・適正管理のための樹木剪定や空家等の修繕及び解体にかかる資金が工面で きない又は経費をかけたくないと考えている所有者等がいる。
・相続 人が 不明 又は 相 続関 係が 複雑 であ り 、管 理者 が明 確で な いこ とか ら、 空家等が適正に管理されず放置されるケースがある。
・所有者等が将来の利用や活用を想定し、空家等を残すケースがある。
(2)中古住宅の流通などに関する課題
・中古住宅について、購入価格の妥当性の判断の難しさや、耐震性や断熱性 などの品質に関する情報量の少なさ、リフォーム費用やメンテナンス費用 の割高感などにより、中古住宅の購入に抵抗がある方が多い。
・中古住宅の売買に際して、購入者が利用のしやすさを求める耐震診断や建 物検査、不動産鑑定評価、リフォームの斡旋などの関連サービスに係る事 業者と不動産仲介業者との連携が十分でない状況がある。
・空家等の利活用に向けた支援策が十分ではない。
(3)法律及び制度に関する課題
・空家等が接道のない敷地に建設されている、前面道路が建築基準法で定め られた条件を満たしていない、新耐震基準に適合しない既存不適格住宅で ある、建築確認申請が行われていないなど、現行の法制度に適合できてい ない多種多様な課題があり、売却や建て替えが困難となるケースなどがあ る。
・住宅を解体すると、住宅用地に対する固定資産税などの特例措置が適用さ れなくなり、税額が上がるため、空家等を残すケースがある。
せん
第3章 基本施策
1 基本的な方針
空家法の目的に基づき、適切な管理が行われていない空家等が地域住民の生 活環境に深刻な影響を及ぼしている状況に鑑み、地域住民の生命、身体又は財 産を保護するとともに、その生活環境の保全を図り、併せて空家等の活用促進 に向け、対策に取り組みます。
空家等の管理については、第一義的には所有者等が自らの責任により、適切 に管理しなければなりません。
しか しな がら 、所 有 者等 が空 家等 の管 理 責任 を全 うし ない 場 合に おい ては、 市は、当該空家等の状態やその周辺への悪影響の程度などを勘案し、私有財産 である空家等に対して、どこまで関与すべきであるか判断した上で、適切な対 応を図ります。
一方では、地域の活性化などを図る観点から、空家等の有効活用に向けた取 組、空家等の流通促進に向けた支援などについて検討を行います。
また、空家等についての問題に関する相談体制の整備を図るとともに、空家 等対策の取組について周知啓発を行い、空家等の増加抑制及び特定空家等の発 生予防に取り組んでいきます。
2 基本施策
基本的な方針に基づき、空家等対策の推進に向け、施策の柱となる3つの基 本施策を定めます。
○ 基本施策Ⅰ「空家等の適切な管理の促進」
適切な管理が行われていない空家等を放置した場合、建物の老朽化を 招くほか、環境衛生や景観の悪化など、地域住民の生活環境に深刻な影 響を及ぼすことが予想されることから、市民からの通報窓口や所有者等 に対する相談窓口の体制を整備するとともに、空家等の適正な管理に向 けた情報提供や意識啓発を行うことで、管理の不全な空家等の解消及び 発生の未然防止を目指します。
また、空家等が周辺地域にもたらす諸問題及びそれに対処するための 市の取組や専門家団体などにおける活動について、市のホームページ、 広報紙などを通じ、市民意識の向上や理解の促進を図ることで、空家等 の増加抑制に努めます。
○ 基本施策Ⅱ「空家等の利活用促進」
空家等について、中古住宅の活用策や流通促進の支援を実施し、空家 等及びその跡地の活用を活性化させることで、空家等の増加抑制及び特 定空家等の発生予防に努めます。
○ 基本施策Ⅲ「空家等に対する措置など」
地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしている空家等に対して、当 該空家等の状態やその周辺の生活環境への悪影響の程度などを総合的に 勘案し、所有者等に対して状況に応じた指導、勧告、命令など必要な措 置を講じます。
施策の体系
基本 施策
具体的施策 施策の内容
Ⅰ 空家等の適切な管理の促進
1 空家等の実態把握 (1)実態調査の実施
(2)市民意識調査の実施
(3)通報や相談の窓口体制の拡充
(4)現 地 調 査 及 び 空 家 等 に 関 す る 情 報 収集
(5)情報のデータベース化 2 相談体制の充実 (1)相談窓口の整備
(2)相談窓口の周知
3 増加抑制の周知啓発 (1)相談会や講演会などでの連携
(2)啓 発 チ ラ シ や パ ン フ レ ッ ト な ど の 作成と配布
(3)地域における啓発活動
(4)高齢者世帯への啓発など
Ⅱ 空家等の利活用促進
1 利 活 用 に 関 す る 情 報 提供
(1)空家等の有効活用情報の提供
2 中 古 住 宅 と し て の 流 通及び活用促進
(1)中古住宅の有効活用促進策の検討
(2)民 間 事 業 者 に よ る 中 古 住 宅 の 流 通 促進のための支援
3 地 域 の 活 性 化 や 公 益 的な活用
(1)空家等の活用による地域活性化
(2)空家等の公益的な活用
Ⅲ 空家等に対する措置など
1 空家法の適切な運用 (1)空家等に関する情報提供
(2)空家法の規定による措置
2 関係法令の運用 (1)関 係 法 令 に よ る 適 切 な 管 理 指 導 な ど
(2)不 在 者 ・ 相 続 財 産 管 理 人 選 任 の 申 立て
3 専 門 家 団 体 な ど と の 連携
(1)所 有 者 等 へ の 支 援 に 向 け た 専 門 家 団体などとの連携
3 各施策の具体的な取組
(1)基本施策Ⅰ「空家等の適切な管理の促進」
適切な管理が行われていない空家等を放置した場合、建物の老朽化を招く ほか、環境衛生や景観の悪化など、地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼ すことが予想されることから、市民からの通報窓口や所有者等に対する相談 窓口の体制を整備するとともに、空家等の適正な管理に向けた情報提供や意 識啓発を行うことで、管理の不全な空家等の解消及び発生の未然防止を目指 します。
また、空家等が周辺地域にもたらす諸問題及びこれに対処するための市の 取組や専門家団体などにおける活動について、市のホームページ、広報紙な どを通じ、市民意識の向上や理解の増進を図ることで、空家等の増加抑制に 努めます。
1 空家等の実態把握
(1 )実態調査の実施
空家等対策に効果的かつ効率的に取り組むためには、市内の空家等の所在 やその状態などを調査し、実態を把握することが重要ですが、本市は人口規 模が大きく、市内全ての空家等の状態を把握することは物理的及び経費的に 難しい面があります。
このため、調査の実施に際しては、地区ごとの相談件数の状況や各消防署 にある火災予防のための空家台帳のほか、水道の利用状況を踏まえ、地域住 民に影響を及ぼす空家等に対象を限定したり、空家等が多く存在する地区を 選定し、自治会などの地域団体や地域課題の解消に取り組むNPO法人など の協力を得てモデル的に実施するなど、効果的な調査対象の選定や方法につ いて検討を行い、実施します。
(2 )市民意識調査の実施
市民を対象とした空家等に関する意識調査のほか、所有者等を対象とした 管理の実態、売却や除却などの意向調査を実施し、調査結果を施策に反映さ せます。
(3 )通報や相談の窓口体制の拡充
適切に管理が行われておらず、地域住民に影響を及ぼしている空家等に対 する市民からの通報、空家等の管理方法や利活用に関する所有者等からの相 談に的確かつ迅速に対応できるよう体制の整備を図ります。
(4 )現地調査及び空家等に関する情報収集
市民から通報があった空家等について、その状態を把握するための現地調 査を行います。
また、所有者等の特定を行うため、関係機関から情報を収集するとともに、 地域住民からの聞き取り調査を実施します。
(5 )情報のデータベース化
空家等の所在地、現況、所有者等の氏名や住所など、把握した情報のほか、 特定空家等の認定や措置などの所有者等への対応記録について、データベー ス化を行い、その情報を庁内の関係する部署で共有します。
2 相談体制の充実
(1 )相談窓口の整備
市では介入できない相隣関係、相続などの権利関係に関する問題、土地や 建物の売却や賃貸、有効活用に関する相談などに対応するため、市で実施し ている弁護士、宅地建物取引士などによる専門的な相談窓口(法律相談、不 動産相談など)に加え、専門家団体と連携し、市民のニーズをより的確かつ 迅速 に対 応で きる 空 家等 専用 の相 談窓 口 の設 置や 地域 に 出 向 いて の相 談会 の実施など、効果的な相談体制について検討します。
(2 )相談窓口の周知
空家等に関する各種相談窓口について、市のホームページや広報紙などの ほか、地域情報紙や自治会の回覧、SNSなどの通信手段、ラジオやテレビ などの各種媒体により周知します。
3 増加抑制の周知啓発
(1 )相談会や講演会などでの連携
専門 家団 体が 市民 に 向け て実 施す る空 家 等に 関す る相 談会 や 講演 会など に対し、会場の確保や周知の協力を行います。
(2 )啓発チラシやパンフレットなどの作成と配布
空家 等の 適切 な管 理 方法 や市 の空 家等 対 策に つい ての 啓発 チ ラシ やパン フレットなどを作成し、市のホームページに掲載するほか、市役所や区役所、 公共施設の窓口での配布に加え、自治会などへの配布や専門家団体の協力に より、幅広く周知を図ります。
(3)地域における啓発活動
市が実施しているまちかど講座、まちづくり会議などを通じて、空家等の 適切な管理方法、市の空家等対策の取組について、市民への啓発を行います。
(4)高齢者世帯への啓発など
民生委員・児童委員や高齢者支援センター、自治会、老人クラブなどと連 携し、高齢者世帯に対する空家等の適正な管理にかかる啓発のほか、専門家 団体などと連携し、相続対策や資産の有効活用に関する相談体制の充実に努 めます。
(2)基本施策Ⅱ「空家等の利活用促進」
空家等について、中古住宅の活用策や流通促進の支援を実施し、空家等及 びその跡地の活用を活性化させることで、空家等の増加抑制及び特定空家等 の発生予防に努めます。
1 利活用に関する情報提供
(1)空家等の有効活用情報の提供
空家等の有効活用に関する情報を市のホームページに掲載したり、市役 所、区役所及び公共施設の窓口における情報提供や、自治会などに対する情 報提供を行います。
また、空家等の利活用についてのマニュアルを作成します。
2 中古住宅としての流通及び活用促進
(1)中古住宅の有効活用促進策の検討
中古住宅の活用促進を図るため、空家等の売却又は賃貸する意思のある所 有者等に対して、専門家団体などと連携し、所有者等の意向に沿った有効活 用策を提案する取組について支援を行います。
また、リノベーション事例を様々な媒体を通じて紹介することで、中古住 宅の活用促進を図ります。
(2)民間事業者による中古住宅の流通促進のための支援
中古住宅の流通促進を図るため、建物評価(インスペクション)について 国などと連携し、その適正化に努めます。
また、専門家団体などと連携し、中古住宅の売買に際して、購入者に安心 感を付与するための住宅性能の表示などの取組を進め、耐震診断や建物検 査、不動産の鑑定評価、リフォームの斡旋などの関連サービスに係る民間事 業者と不動産団体との連携を支援します。
3 地域の活性化や公益的な活用
(1)空家等の活用による地域活性化
空家等及びその跡地を集会施設や広場などとして有効活用を図る地域の 取組に対する支援について検討します。
(2)空家等の公益的な活用
民間事業者などが子育て支援、高齢者支援、障害者支援等を行う福祉活動 施設として活用したり、住み替え用の住宅として活用するなどの取組に対す る支援について検討します。
(3)基本施策Ⅲ「空家等に対する措置など」
地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしている空家等に対して、当該空 家等の状態やその周辺の生活環境への悪影響の程度などを総合的に勘案し、 所有者等に対して状況に応じた指導、勧告、命令など必要な措置を講じます。
1 空家法の適切な運用
(1)空家等に関する情報提供
地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼすおそれがある空家等に対して は、特定空家等の発生を未然に防止する観点から、空家等の適切な管理促進 を図るため、所有者等に対して当該空家等に関する情報提供、助言その他必 要な対応を行います。
(2)空家法の規定による措置
適切な管理が行われていない結果として、現に地域住民の生活環境に深刻 な影響を及ぼしている特定空家等に対しては、必要な措置を講ずることが求 められます。
このため、市は、所有者等を把握するため、固定資産税の課税情報などの うち、氏名その他の所有者等に関する情報を利用(空家法第10条第1項) し、空家等の現状を確認し、地域住民の生活環境の保全を図るためにどのよ うな措置が必要となるか検討を行い、必要に応じて、空家法第9条第2項に 基づく立入調査を実施します。
この調査結果を踏まえ、所有者等に対して必要な措置(助言又は指導、勧 告及び命令)を講じます(空家法第14条第1項から第8項まで)。また、 所有者等が命ぜられた措置を履行しない又は十分に履行されない場合には、 行政代執行法(昭和23年法律第43号)の定めるところに従い、本来所有 者等が履行すべき措置を代執行します。なお、市は、必要な措置を命ぜられ るべき者を確知できない場合にも代執行することはできますが、相当の期間 を定めてあらかじめ公告を行う必要があります(空家法14条第10項)。 さらに、勧告の対象となった特定空家等に係る土地については、平成27 年度の税制改正により、住宅用地に対する固定資産税及び都市計画税の課税 標準の特例措置の対象から除外されることとなりました(空家法第15条第 2項、地方税法(昭和25年法律第226号)第349条の3の2)。
なお、特定空家等の判断基準やこれに対する措置などについては、相模原 市空家等対策調整会議及び相模原市空家等対策協議会で必要に応じて協議 を行います。
2 関係法令の運用
(1)関係法令による適切な管理指導など
建築基準法、道路法、相模原市廃棄物の減量化、資源化及び適正処理等の 推進に関する条例(昭和47年相模原市条例第12号)、相模原市環境保全 に関する条例施行規則(昭和47年相模原市規則第44号)、相模原市火災 予防条例など、関係法令に基づく適正な運用を図ります。
(2)不在者・相続財産管理人選任の申立て
特定空家等の所有者又は管理者が行方不明であること、相続人がいないこ となどにより、管理の不全な空家等に対処するための必要な措置を取ること ができない場合には、法的手続により対応を図ります。
3 専門家団体などとの連携
(1)所有者等への支援に向けた専門家団体などとの連携
所有者等からの相談に対し、解決に向けた方策について、法務、不動産、 建築などの専門的立場から助言を行ったり、空家等の管理の代行を請け負う など、所有者等からの依頼に基づく空家等の適正な管理のための必要な支援 を行うことができる専門家団体などとの連携に関する方策について、検討を 行います。
4 重点的に取り組むべき施策
基本施策に掲げる具体的な施策のうち、重点的に取り組むべき施策について 指定し、着実に実現します。また、効果的かつ効率的な施策の推進に向け、関 係機関や専門家団体、自治会など、地域との連携及び協力の強化を図ります。
(1)空家等の実態把握及び相談体制の充実
空家等対策に効果的かつ効率的に取り組むため、市内の空家等の実態把握に 努めるとともに、市民などから寄せられる通報及び相談に対して、的確かつ迅 速に対応できるよう相談体制の整備及び拡充を図ります。
(2)増加抑制の周知啓発
空家等がもたらす諸問題について、市のホームページや広報紙、チラシなど の多様な媒体を活用して、所有者等に限らず、広く市民に対する意識の向上及 び理解の促進に努めます。
(3)利活用に関する情報提供
空家等の有効活用に関する情報について、市のホームページのほか、市役所 や区役所、公共施設の窓口を通じて市民へ周知を図ります。
(4)空家法の適切な運用
地域住民に影響を及ぼしている特定空家等の所有者又は管理者に対して、速 やかな改善を促すため、空家法及び関係法令の適正な運用を行います。
第4章 空家等対策の体制整備
1 実施体制
(1)相模原市空家等対策協議会
本協議会は、市長のほか、法務、不動産、建築などに関する学識経験者や自 治会関係者で構成されます。
所掌事項については、本計画の作成及び変更に関する協議のほか、本計画の 実施に関する方針、判断などに関する協議も行います。
また、空家等対策の着実な推進に向け、施策の取組状況についての検証及び 評価を行います。
(2)相模原市空家等対策調整会議
空家等がもたらす問題は、建物の老朽化による安全性の低下、環境衛生の悪 化、景観の阻害など、多岐にわたっており、空家等対策を効果的かつ効率的に 実施するためには、関係する部署が密接に連携して対処することが重要です。 このため、空家等対策を推進するため相模原市空家等対策調整会議を設置し、 下記の事項に取り組みます。
・空家等対策の検討及び立案に関すること。
・空家等に対する対応又は措置に関する協議
・空家等に係る情報交換及び情報共有
・空家等の増加抑制又は特定空家等の発生予防に向けた啓発
・空家等の利活用に向けた支援策の検討
(3)相談体制
市民などから寄せられる空家等に関する通報及び相談の内容については、空 家等が周辺に及ぼす悪影響(構造上の問題、敷地内のごみ・草木の繁茂など) に関する地域住民による通報から、所有者等自らによる適切な管理方法や利活 用に関する相談まで多岐にわたり、専門的な内容も多く寄せられています。 ア 庁内における窓口体制
空家等に関する相談などに対しては、最初に交通・地域安全課が窓口とな り、寄せられた内容が複数の部署にまたがる案件については、関係する部署 と連携及び協力して対応します。
また、各区役所市民相談室などにおいて、弁護士、宅地建物取引士などに よる専門的な相談窓口(法律相談、不動産相談など)を設けています。
イ 専門家団体との連携による相談体制
現在、次のような相談内容を専門家団体で受付していますが、市民などが 抱える空家等の課題について、より的確かつ迅速に対応できるよう連携及び 協力体制の構築について検討を行います。
相 談 内 容 関係する部署 空家等対策の総合調整に関すること。 交通・地域安全課 建築物に関すること(損傷、腐食その他の劣化)。 建築審査課
雑草の繁茂に関すること。
環境保全課
津久井地域環境課 ごみに関すること(敷地内のごみの散乱や堆積)。 資源循環推進課 道路側への樹木の繁茂に関すること(通行の支障
など)。
路政課
各土木事務所 火災の予防に関すること(火災の危険性)。
消防局予防課 各消防署警備課 法律や不動産などに関すること(法律・不動産相
談など)。
各区役所市民相談室など
相 談 内 容 専門家団体 相続や成年後見など法律に関すること。 神奈川県弁護士会 相続登記や成年後見などに関すること。 神奈川県司法書士会
不動産取引(売買や賃貸)などに関すること。
神奈川県宅地建物取引業協 会相模北・南支部
全日本不動産協会神奈川県 本部相模原支部
土地・建物の登記、境界などに関すること。 神奈川県土地家屋調査士会 建物の診断や利活用などに関すること。
神奈川県建築士事務所協会 相模原支部
(4)実施体制のイメージ
<交通・地域安全課及び関係する部署>
○ 計画に基づく取組の実施
<空家等対策調整会議>
○ 空家等対策の推進に関す る協議
○ 取組の点検
<空家等対策協議会>
○ 計画の作成及び変更並びに 実施に関する協議
○ 取組の検証及び評価
<専門家団体>
・弁護士会
・司法書士会
・不動産団体
・土地家屋調査士会
・建築士事務所協会 など
○ 専門的相談(空家等の売買及び賃 貸、相続、権利関係の整理、紛争 解決、登記など)
○ 中古住宅の有効活用及び流通促進 の提案(建物診断、利活用など)
○ 空家等に関する情報提供
○ 市の空家等対策の取組への連携及 び協力
<民間事業者>
・不動産事業者
・建設事業者
・管理事業者
・NPO法人 など
○ 中古住宅の有効活用 及び流通促進
○ 空家等の維持管理
○ 空家等に関する情報 提供
○ 市の空家等対策の取 組への連携及び協力
<地域>
・自治会
・民生委員・児童委員
・高齢者支援センター
・老人クラブ など
○ 空家等に関する情報提供
○ 市の空家等対策の取組への 連携及び協力
<関係機関>
・警察署
・水道局
・ガス事業者
・電気事業者 など
○ 空家等に関する情報 提供
○ 市の空家等対策の取 組への連携及び協力
○ 空家等の適正管理
【市】
<所有者等>
相談 実施
依頼
実施
相談 支援
相談 見守り
第5章 計画の効果的な推進
本計画における施策の実施に当たっては、次の取組により実効性を確保し、着実 に推進します。
1 交通・地域安全課を中心とし、区役所や建築、環境、衛生、土木、消防、福祉 など、関係する部署との連携を密にし、横断的な取組を展開します。
2 本計画の実効性を確保するため、毎年度、具体的施策の取組状況について点検 を行い、相模原市空家等対策協議会において報告し、施策の有効性、効率性など の検証及び評価を行い、その結果を次年度の施策に反映させます。
3 各施策の取組状況については、市のホームページを通じて市民に情報提供しま す。
4 本計画に掲げる施策の実施に当たっては、国、神奈川県及び他の地方公共団体 との緊密な連携を図ります。
<資料編>
計画策定の経過
年 度 月 日 会 議 等
平成27年度
5月21日 相模原市空家等対策調整会議(第1回) 7月22日 関係課長会議
12月 2日 相模原市空家等対策協議会(任意) 12月10日 相模原市空家等対策調整会議(第2回)
1月 7日 相模原市空家等対策協議会(第1回) 1月13日 相模原市空家等対策調整会議(第3回) 1月18日 相模原市空家等対策協議会(第2回) 1月22日
関係課長会議
兼相模原市空家等対策調整会議(第4回) 2月 4日 政策調整会議
2月10日 政策会議
2月23日 相模原市議会総務部会 3月 1日
∼3月30日
<パブリックコメント>
平成28年度
4月18日 相模原市空家等対策協議会(第1回)
4月25日 相模原市空家等対策調整会議(第1回)
相模原市空家等対策協議会委員名簿
◎ 会長 ○ 副会長
氏 名 所 属 な ど 備 考
○ 谷口 優子 神奈川県弁護士会 弁 護 士
井 口 学 神奈川県司法書士会 司 法 書 士
大塚 亮一
公益社団法人
神奈川県宅地建物取引業協会相模南支部
宅地建物取引士
中川 裕久 神奈川県土地家屋調査士会 土地家屋調査士
新村 玲子
一般社団法人
神奈川県建築士事務所協会相模原支部
建 築 士
◎ 岩 﨑 忠 高崎経済大学地域政策学部准教授 学 識 経 験 者
佐藤 あつ子 相模原市自治会連合会 自 治 会 長
加山 俊夫 相模原市長 市 長
◆ 任期(平成28年1月1日から平成29年12月31日まで)
空家等対策の推進に関する特別措置法
(平成26年法律第127号)
(目的)
第一条 この法律は、適切な管理が行われていない空家等が防災、衛生、景観等の地域住民の 生活環境に深刻な影響を及ぼしていることに鑑み、地域住民の生命、身体又は財産を保護す るとともに、その生活環境の保全を図り、あわせて空家等の活用を促進するため、空家等に 関する施策に関し、国による基本指針の策定、市町村(特別区を含む。第十条第二項を除き、 以下同じ。)による空家等対策計画の作成その他の空家等に関する施策を推進するために必 要な事項を定めることにより、空家等に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって公 共の福祉の増進と地域の振興に寄与することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律において「空家等」とは、建築物又はこれに附属する工作物であって居住そ の他の使用がなされていないことが常態であるもの及びその敷地(立木その他の土地に定着 する物を含む。)をいう。ただし、国又は地方公共団体が所有し、又は管理するものを除く。 2 この法律において「特定空家等」とは、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険とな
るおそれのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われて いないことにより著しく景観を損なっている状態その他周辺の生活環境の保全を図るため に放置することが不適切である状態にあると認められる空家等をいう。
(空家等の所有者等の責務)
第三条 空家等の所有者又は管理者(以下「所有者等」という。)は、周辺の生活環境に悪影 響を及ぼさないよう、空家等の適切な管理に努めるものとする。
(市町村の責務)
第四条 市町村は、第六条第一項に規定する空家等対策計画の作成及びこれに基づく空家等に 関する対策の実施その他の空家等に関する必要な措置を適切に講ずるよう努めるものとす る。
(基本指針)
第五条 国土交通大臣及び総務大臣は、空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するた めの基本的な指針(以下「基本指針」という。)を定めるものとする。
2 基本指針においては、次に掲げる事項を定めるものとする。 一 空家等に関する施策の実施に関する基本的な事項
二 次条第一項に規定する空家等対策計画に関する事項
三 その他空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するために必要な事項
3 国土交通大臣及び総務大臣は、基本指針を定め、又はこれを変更しようとするときは、あ らかじめ、関係行政機関の長に協議するものとする。
4 国土交通大臣及び総務大臣は、基本指針を定め、又はこれを変更したときは、遅滞なく、 これを公表しなければならない。
(空家等対策計画)
第六条 市町村は、その区域内で空家等に関する対策を総合的かつ計画的に実施するため、基 本指針に即して、空家等に関する対策についての計画(以下「空家等対策計画」という。) を定めることができる。
2 空家等対策計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。
一 空家等に関する対策の対象とする地区及び対象とする空家等の種類その他の空家等に 関する対策に関する基本的な方針
二 計画期間
三 空家等の調査に関する事項
四 所有者等による空家等の適切な管理の促進に関する事項
五 空家等及び除却した空家等に係る跡地(以下「空家等の跡地」という。)の活用の促進 に関する事項
六 特定空家等に対する措置(第十四条第一項の規定による助言若しくは指導、同条第二項 の規定による勧告、同条第三項の規定による命令又は同条第九項若しくは第十項の規定に よる代執行をいう。以下同じ。)その他の特定空家等への対処に関する事項
七 住民等からの空家等に関する相談への対応に関する事項 八 空家等に関する対策の実施体制に関する事項
九 その他空家等に関する対策の実施に関し必要な事項
3 市町村は、空家等対策計画を定め、又はこれを変更したときは、遅滞なく、これを公表し なければならない。
4 市町村は、都道府県知事に対し、空家等対策計画の作成及び変更並びに実施に関し、情報 の提供、技術的な助言その他必要な援助を求めることができる。
(協議会)
第七条 市町村は、空家等対策計画の作成及び変更並びに実施に関する協議を行うための協議 会(以下この条において「協議会」という。)を組織することができる。
2 協議会は、市町村長(特別区の区長を含む。以下同じ。)のほか、地域住民、市町村の議 会の議員、法務、不動産、建築、福祉、文化等に関する学識経験者その他の市町村長が必要 と認める者をもって構成する。
3 前二項に定めるもののほか、協議会の運営に関し必要な事項は、協議会が定める。
(都道府県による援助)
第八条 都道府県知事は、空家等対策計画の作成及び変更並びに実施その他空家等に関しこの 法律に基づき市町村が講ずる措置について、当該市町村に対する情報の提供及び技術的な助 言、市町村相互間の連絡調整その他必要な援助を行うよう努めなければならない。
(立入調査等)
第九条 市町村長は、当該市町村の区域内にある空家等の所在及び当該空家等の所有者等を把 握するための調査その他空家等に関しこの法律の施行のために必要な調査を行うことがで きる。
2 市町村長は、第十四条第一項から第三項までの規定の施行に必要な限度において、当該職 員又はその委任した者に、空家等と認められる場所に立ち入って調査をさせることができる。
3 市町村長は、前項の規定により当該職員又はその委任した者を空家等と認められる場所に 立ち入らせようとするときは、その五日前までに、当該空家等の所有者等にその旨を通知し なければならない。ただし、当該所有者等に対し通知することが困難であるときは、この限 りでない。
4 第二項の規定により空家等と認められる場所に立ち入ろうとする者は、その身分を示す証 明書を携帯し、関係者の請求があったときは、これを提示しなければならない。
5 第二項の規定による立入調査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解釈してはな らない。
(空家等の所有者等に関する情報の利用等)
第十条 市町村長は、固定資産税の課税その他の事務のために利用する目的で保有する情報で あって氏名その他の空家等の所有者等に関するものについては、この法律の施行のために必 要な限度において、その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利 用することができる。
2 都知事は、固定資産税の課税その他の事務で市町村が処理するものとされているもののう ち特別区の存する区域においては都が処理するものとされているもののために利用する目 的で都が保有する情報であって、特別区の区域内にある空家等の所有者等に関するものにつ いて、当該特別区の区長から提供を求められたときは、この法律の施行のために必要な限度 において、速やかに当該情報の提供を行うものとする。
3 前項に定めるもののほか、市町村長は、この法律の施行のために必要があるときは、関係 する地方公共団体の長その他の者に対して、空家等の所有者等の把握に関し必要な情報の提 供を求めることができる。
(空家等に関するデータベースの整備等)
第十一条 市町村は、空家等(建築物を販売し、又は賃貸する事業を行う者が販売し、又は賃 貸するために所有し、又は管理するもの(周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう適切に 管理されているものに限る。)を除く。以下第十三条までにおいて同じ。)に関するデータベ ースの整備その他空家等に関する正確な情報を把握するために必要な措置を講ずるよう努 めるものとする。
(所有者等による空家等の適切な管理の促進)
第十二条 市町村は、所有者等による空家等の適切な管理を促進するため、これらの者に対し、 情報の提供、助言その他必要な援助を行うよう努めるものとする。
(空家等及び空家等の跡地の活用等)
第十三条 市町村は、空家等及び空家等の跡地(土地を販売し、又は賃貸する事業を行う者が 販売し、又は賃貸するために所有し、又は管理するものを除く。)に関する情報の提供その 他これらの活用のために必要な対策を講ずるよう努めるものとする。
(特定空家等に対する措置)
第十四条 市町村長は、特定空家等の所有者等に対し、当該特定空家等に関し、除却、修繕、 立木竹の伐採その他周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置(そのまま放置すれば倒 壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある